10月に入り、朝晩少し冷え込むようになりました つい1ケ月前までは寝苦しい夜が続いたり、昼間はジリジリの直射日光が容赦なく降り注いだり、朝から夜まで「暑いなー」と、言いたくもないセリフがふと口に出る日々を過ごしたのが懐かしいです
夏場に比べ、アンコウやサケ、マダラなどの入荷が増え、売場も少しずつ秋めいてくると同時に、去る夏を感じながらひと時のセンチメンタルな気分に浸ります
さて
今朝は秋田方面からの入荷のご紹介
スズキに似てますが、高級魚です 大きいものは1mくらいになりますが、これは30cmくらい 刺身や煮付けは美味! ちなみに九州地方ではアラといえば「クエ」のことです ややこしい…
なんだこりゃという見た目ですが、アンコウです おなかを上にしてます 緊急オペ中みたいになってますが、肝臓(アン肝)や胃袋の状態が分かるよう腹を裂いています これだけ肝が大きくなればアンコウ鍋や蒸しアン肝にするととても美味しそうです
刺身でもいけますが、唐揚げや塩焼き、丸干しが美味しいです 真鯛に似てますが、色が黄色っぽいのと形が違う 強いて言えばマッチとトシちゃんくらいの違いです
上の箱がオス、下の箱がメスです この時期、オスのおなかには白子が、メスには筋子がたっぷり入っています 価値があるのはメスで(人間も同じか?)、私も毎年この時期が楽しみです なぜって?それは自家製イクラを作れるからです 近年主産地の北海道でも漁獲量が格段に減り、価格も大高騰中 例年潤沢にあるときはさほどありがたみを感じないのですが、無いと分かると無性にほしくなる…人間ってわがままな生き物ですね
なんと表現したらいいでしょう 口に入れたときの舌触りやねっとり感、そしてその味わい、甘み…ゆで上げたばかりの枝豆のように、絶え間なく口に入れられてしまうこの魔力 殻をむいてお刺身の他、小型のものは唐揚げも美味しいです 頭は味噌汁にすると最高!
これからは、マダラ、ハタハタ、マダコなどが揚がります 楽しみだー